スパイス図鑑|クローブ【clove】

一滴で世界が変わる。香り高き“花のつぼみ”のチカラ


クローブは、フトモモ科の常緑樹「チョウジノキ」の花のつぼみを乾燥させたスパイス。釘のような独特の形状から、英語では「clove(釘)」と呼ばれています。

その香りは非常に強く、甘くスパイシーで温かみがあり、どこか異国を思わせるような華やかさを持ちます。わずか数本で料理全体の印象を変えることができる“香りの爆弾”のような存在です。

クローブは、かつて“黄金よりも価値がある”とされたスパイスの一つ。東インド諸島・モルッカ諸島(香料諸島)を原産とし、15~17世紀にはオランダやポルトガルがクローブを求めて大航海時代を切り開いたとも言われます。

中国では紀元前から口臭予防や宮廷の礼儀作法に使われ、インドのアーユルヴェーダ、アラビアのユナニ医学、ヨーロッパの修道院医学など、世界中で医療・魔除け・儀式の香りとして大切にされてきました。


身体を温め、巡らせる力

クローブの主要成分は「オイゲノール」という精油。
この成分には強力な殺菌・抗菌作用があり、古くから虫歯予防や鎮痛、消化促進などに活用されてきました。

薬膳では「温性」のスパイスとされ、胃腸を温め、冷えや痛み、気の滞りを和らげる働きがあるとされています。

心を落ち着け、集中をもたらす香り

その深い香りは、自律神経を整え、リラックスと集中のバランスをもたらします。クローブは「ただ温める」だけではなく、香りを通じて心にも働きかけるスパイスなのです。


鎌倉コーラでは、クローブを含む14種のスパイスを絶妙なバランスで配合。
クローブの甘くスモーキーな芳香は、柑橘やカルダモンといった爽やかな要素と調和し、味わいに奥行きと余韻を生み出しています。

まるで鎌倉の古民家の中で香るお香のように、心をふっと静かにしてくれるスパイスです。

  • 🍷 ホットワインやチャイに
  • 🥩 肉料理(特に豚や鴨)にアクセントとして
  • 🍪 焼き菓子やピクルスの風味付けに

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粒タイプは香りが飛びにくく、少量ずつ使えるので初心者にもおすすめ。
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クローブは、たった一粒で世界観を変えてしまうスパイスです。
歴史を動かし、身体を癒やし、記憶に残る香りとして人々に寄り添ってきたその姿は、まるで時空を旅するよう。

「香りで旅するクラフトコーラ」を掲げる鎌倉コーラにおいても、香りの主役級スパイスとして欠かせない存在です。

一杯のコーラに、ほんのりと感じる深い余韻――その影に、クローブの静かな力があるのかもしれません。

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